デッキクラス–20250602

投稿日:2025年07月7日

まだ独身貴族だった頃、当時勤めていた会社で貯まっていた有給休暇を使い長期休暇を取得。
単身バッグパックを背負ってヨーロッパへ自由気ままな貧乏旅行に出かけました。

ギリシャからイタリアへ船で渡った時の話。
港でチケットを購入するのですが、その際に船室を選びます。

貧乏旅行の私は迷わず一番安い「デッキクラス」のチケットを購入しました。
日本のフェリーのいわゆる雑魚寝と呼ばれるような大部屋船室を想像していたのですが、案内されたのは船の甲板。

なんと船室を使えずに甲板(デッキ)で過ごすというチケットでした。
周りの旅人は旅慣れたもの。

各々船の甲板にテントを張り、居場所を確保しています。
当然、テントなど持ってこなかった私は、デッキにあるベンチの上で寝袋に包り過ごすことになりました。
甲板で過ごす17時間の地中海の船旅の始まりです。

初めは天気に恵まれていたのですが、途中から大雨になったため船の喫茶室で日本円にして120円程度のコーヒーで4時間粘るなどしてやり過ごし、翌日の午後に何とかイタリアの港に到着しました。

このような一見過酷な船旅でしたが、当時規制大国と言われていた日本では決してできないであろう体験を私は結構楽しんでいました。

さて、時代が変わって現在。
相変わらず日本の交通機関は規制だらけのようにも見えますが、当時と比べると変化は確実に起きています。

運賃へのダイナミック・プライシングの導入、バスの無人運転の検討、LCCの運航、スマホを使用してのチケットレス化、寝台夜行バスの登場、などなど。

そして、昨年からは新たに自動車運送業分野が、外国人の在留資格の一つである特定技能に加えられました。
今後、トラックやバス、タクシーなどで外国人ドライバーを見かけることが増えてくることでしょう。

確実に変わりゆく時代の中で、これまでの自分の知識を常にアップデートする必要があることを痛感している今日この頃です。

所員PN:博多の塩

※2025年6月2日に執筆したものを2025年7月7日に投稿し公開しました。